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OSHO ハート・メディテーション(アティシャのハート瞑想)

アティシャのハート瞑想アティシャのハート瞑想

アティシャいわく 「結合させ、送り出し、一体となって修練せよ。呼吸に乗ってこれを為せ」

アティシャは言う――「慈悲深くありなさい」。その方法がこれだ。注意して聴きなさい。これはもっともすばらしい方法のひとつだ。それは、息を吸うときに、世界中の人びとのすべての惨めさを吸い込んでいると思うことだ。すべての暗黒性、すべての否定性、すべての地獄――それらはどこにでもある――をあなたは吸い込んでいる。それをあなたの胸にしみ込ませなさい。

西洋のいわゆる「ポジティブ・シンキングの人びと」について読んだり、聞いたりしたことがあるだろう。彼らはこれと正反対のことを言う。彼らは、自分たちが何を言っているのかわからないのだ。「息を吐くときに、不幸や否定性のすべてを放出する。そして息を吸うときに、喜び、肯定性、幸福、快活さなどを吸い込むのだ」と彼らは言う。

アティシャの技法は、ちょうどその正反対だ――息を吸うときに、過去、現在、未来にわたる人類全体の惨めさや苦しみを吸い込みなさい。そして息を吐くときには、自分の喜び、至福、祝福のすべてを吐き出すのだ。息を吐きながら、自分自身を世界のなかに注ぎ込みなさい。これは慈愛の技法だ。苦しみすべてを吸い込んで、祝福すべてを注ぎ出してあげなさい。

すると、あなたは驚くだろう。自分の内側に世界の苦しみすべてを受け入れた瞬間、苦しみはもはや苦しみではなくなる。ハートが、即座にエネルギーを変容するのだ。ハートは変容する力だ。惨めさを吸い込みなさい。そうすれば、それは至福に変わる……そうなったら、その至福を外に出してあげなさい。

ひとたびハートがこの魔法、この奇跡を行うことができることを学べば、あなたは何度も何度もやってみたくなる。やってごらん。これは、もっとも実践的な技法のひとつだ。単純だが、即効性がある。だから、今日にでも試してみなさい。

『新瞑想法入門―和尚の瞑想法集大成』 市民出版社刊 より引用)